最近では、会計ソフト会社が会社設立の書類等の自動作成ページを提供してくれるので、専門家にわざわざ頼まなくても、一人で会社設立手続きを行うハードルがだいぶ下がったのかなと思います。
私は弥生ユーザーということもあるので、「弥生のかんたん会社設立」で会社設立をしてみました。
結論から言うと、簡単に書類は作成できてよかったものの、不便さはありました。
以下に、メリット・デメリットを記載しておきます。(使用してみての個人の感想ですが)
1,メリット
①指示に従って入力していけば、設立に必要な書類が簡単に作成できる。
②疑問に思った点があれば、サポートに問い合わせできる。
③設立後の書類等も作成できる。
2,デメリット
①登記申請作成(ステップ11)を完了してしまうと、戻っての入力が不可になる。
私は、定款のダウンロードをし忘れて(ダウンロードする場所に気が付かず)、定款データを取得できませんでした。
一度完了させてしまうとダウンロードのページに戻ることができなくなるので、書類データの取得忘れ注意です。(なぜそんな設計にした?)
サポートに問い合わせたら、行政書士から即日メールで送ってくれるとの回答。
送られてきたのは、PDF形式の定款でした(´・ω・`)
Word形式でないと、修正する際に、すごく面倒じゃない。。。
結局、freeeからWordの定款雛形をダウンロードして、定款を作成しました。
後日、法務局から、登記申請情報と定款に相違部分があるから、修正しに来いと連絡を受けてしまうはめに。
相違してたのは内容ではなく、文章の語尾が少し相違してたぐらいなのですが、そんなもんでも呼び出されるので、定款は自動作成の方がよいかと思われます。
合同会社なので、定款は見ないのかなと思っていたのですが、そういうわけではないんですね。
暑い中、チャリンコ(NO電動)を漕いで朝イチで(登記官の都合で)法務局に行くはめになりました。
ちなみに会社の住所の管轄の法務局に行かなければいけません。
家の近くに法務局があるのですが、管轄が違うので、チャリンコで20分かかる法務局に行かなければならなくなりました。
誤って近くの法務局で提出をしたのですが、追い返されました。
どこでもできるようにして欲しい。
②電子申請のハードルが高い。
電子申請する際に、書類(PDF)に電子署名が必要とのことで、電子署名のマニュアルを提供してくれてはいるのですが、PDFで電子署名をするのには32bit版のAdobe Acrobat DC(PDF作成でおなじみのソフト)が必要と記載されております。
32bit???
普通にパソコンでPDFを作成していたら、通常64bitなのですが。
わざわざ、いつも使用しているAdobe Acrobatをアンインストールしてから、一度しか使わないであろう32bit版をインストールしないといけない???
私は、すでにそこで電子申請は諦めて、紙で申請することにしました。
弥生のせいではないとは思うのですが、あまりにも面倒な電子申請。
利便性は無視ですか。
なんかの既得権益が間に入っているのではないかと疑いたくなります。
定款が紙だと収入印紙4万円かかります。
電子定款だとかかりません。
完全に余計な出費です。
司法書士さんや行政書士さんに依頼すれば、4万円以下で電子申請してくれるはずなので、そっちの方がお得なのですが、なんか負けた気分になったので(電子申請のページで、どうせ電子申請できないだろと言わんばかりに、しっかりそこに目立つように、専門家に依頼するボタンがあるのに腹がたったので)、私は頼みませんでした。
定款のダウンロードボタンをそれ以上に目立たせろと言いたい。
人はときに経済合理性を無視した行動をとるものです。
色々と不満はありましたが、会社設立は簡単にできました。
ちなみに、設立費用は、収入印紙代100,000円、法人ハンコ作成代8,150円、個人印鑑証明取得代200円の計108,350円の出費でした。