SPC(ファンド)の会計税務をやっていると、指標や用語等は略した英語がよく使われます。
IRR:Internal Rate of Returnの略
内部収益率といわれ、投資額に対する収益率を表し、投資の採算性を計算するときに使い
ます。
投資によって得られる将来のキャッシュフローの現在価値と、投資額の現在価値が等しく
なる割引率で、エクセルで簡単に求められます。
高ければ、収益率が高く良い投資先となります。
ファイナンスリースの利息部分を自前で計算するときにも利用したりします。
LTV:Loan To Valueの略
LTV=社債・借入金等÷資産評価額
借入金等の資金調達の負債を担保資産の評価額で割った比率で、債券や貸出の安全性をチ
ェックする指標になります。
この数値が高いほど、ハイリスク・ハイリターンということが言えます。
J-REITのような上場投資法人は50~60%、私募によるファンドだと70~80%が多いように思います。
DSCR:Debt Service Coverage Ratioの略
DSCR=年間純利益(キャッシュフロー)÷年間元利返済額
借入金償還余裕率と呼ばれ、この数字が高いほど、返済余力があり、安全性が高いといえます。
ローン契約を読んでいると、財務制限条項でよくでてきます。
CAPEX:Capital Expenditureの略
資本的支出。資産計上される支出。
会計事務所や経理では、資本的支出と呼ぶことが多いお馴染みの会計用語かと思いま
すが、ファンド(特に不動産)だと、こちらの方がよく使われます。
キャペックスと発音します。
TK:匿名組合の略。
会計事務所に入りたての頃は、「それはTKの費用だよ」と社内から声が聞こえると、
小室哲哉が頭に浮かび、一体なんのこと?と怪訝に思う人もいるかと。