· 

自分で会社設立の手続きをする方法


会社の設立の手続きは、ややこしいのではないかと思われたりしますが、意外と簡単に作れます。

特に、一人で会社を運営する場合には、そんなに作りこむ必要性はないので、結構気軽に会社を設立されている方もいます。

弥生会計、freee、マネーフォワードなどの会計ソフト会社は、無料で会社設立するためのシステムを使用させてくれるので、より簡単に作成できると思います。

 

会社設立の手順の概要とスケジュール感を以下に記載します。

 

Ex4月中に会社を設立したい場合

 

【4月8日ぐらいまで】

1,会社の印鑑作成

ネットショップで作成しても、発注してから1~2日で手元に届きます。

2,定款作成

ネットで調べると定款の雛形がありますので(上述のシステムでも作成できます)、会社の商号や所在地等を自分の会社にあわせるだけで十分だったりします。

定款には絶対に記載しなければならない事項がありますので、条文の削除はしない方がよいです。

 

【4月13日ぐらいまで】

3,定款の電子認証依頼

  定款の電子認証には、マイナンバーカードが必要になります。

  マイナンバーカードで電子署名しますので、読み込みができるもの(ICカードリーダライタ)も必要になります。

  私はネットバンキングに申し込みをしたら、銀行から無料でいただけました。

  合同会社だと定款認証が不要になります。

  紙での定款だと4万円の収入印紙がかかります。

4,銀行口座に資本金の振込

  この時点では、会社の設立登記はまだ完了していないので、会社の銀行口座は、まだ作成できず、発起人の個人口座に振り込むことになります。

  登記申請時に資本金の払込みを証明するため、通帳の表紙と1ページ目(表紙の裏)、振込内容が記帳されているページのコピーが必要となります。

 

【4月16日ぐらいまで】

5,法務局で登記申請

登記申請を行った日が会社の設立日になります。

株式会社と合同会社では、必要書類が少し異なりますので、不安な方は、事前に法務局に確認して、窓口で申請すれば、書類のチェックをしてもらえます。

必要書類は、以下になります。(上述の会計ソフト会社のシステムで作成できるようです。)

・設立登記申請書

・登録免許税分の収入印紙

・定款

・発起人の同意書(発起人決定書、発起人会議事録)

・設立時代表取締役の就任承諾書

・監査役の就任承諾書(設置しない場合は不要)

・発起人の印鑑証明書(有効期限3カ月)

・資本金の払い込みを証明する書面(上述4参照)

・印鑑届書

・登記用紙と同一の用紙

「登記ねっと」から、オンラインでも申請できますが、1回だけの設立だと、ハードルが高いと思われます。

 

【4月28日ぐらいに登記完了】

6,登記簿謄本を取得

  会社の口座開設手続きをする。

  税務署等に届出をする。

 

以上で、会社が法律上設立されます。

 

合同会社の方が手続きや運営面で株式会社より楽なので、1人でやる分には合同会社をおすすめしていますが、大きい会社と取引したいから株式会社にしたいという方も結構いらっしゃいます。

私は合同会社が好きなので、もう少し広まったらいいなと思っていますが、会社が大きくなると資金調達やガバナンス等の面を考慮すると株式会社がよいですかね。

株式会社と合同会社の相違は、「株式会社と合同会社の違い」というページに記載しておりますので、参照ください。

 

時間のある人は一人で会社を作ってみるのもいいかなと思います。